12月19日(火)清水宏生誕120年記念シンポジウムに井口奈己監督が登壇します

清水宏生誕120年記念シンポジウム
Commemorating the 120th Anniversary of the Birth of Hiroshi Shimizu

日時
2023年12月19日(火)18:20〜

会場
アテネ・フランセ文化センター(東京・御茶ノ水)

筒井武文(映画監督)
井口奈己(映画監督)
大澤浄(国立映画アーカイブ主任研究員)
藤井仁子(映画研究者)
[上映]『奈良には古き仏たち』(1953年、37分、35ミリ)

プログラム
18:20〜[上映]『奈良には古き仏たち』
19:00〜[基調報告]大澤浄
19:20〜[シンポジウム]筒井武文、井口奈己、大澤浄、藤井仁子

料金 1,300円
*130席(自由席)。当日券のみ。先着順。チケットは上映30分前から販売します。
https://hiroshi-shimizu-2023.blogspot.com/

井口奈己監督コメント

井口奈己(映画監督)
清水宏は天才だ。皆が条件を揃えて映画作りしている中で、身近にいる戦災孤児の身元を探るために(オープニングにそう字幕で出てくる)、製作、脚本、監督を自らやり、つまり自主映画で、サラリと『蜂の巣の子供たち』なんて傑作を作ってしまうのだ。
子供たちは、本当の浮浪児で浮浪児の役をやっているのだけど、スクリーンに映る姿は自信に満ちあふれていて自由で軽やかで、死んじゃう役の子もなんだか楽しそうに見える。楽しそうに見えると言えば、笠智衆だって楽しそうだし、高峰三枝子だってのびのびして見える。田中絹代なんて、こんなに可愛らしい田中絹代、見たことない。
あまりに軽やかな映画過ぎて、見過ごされ再発見されるのに時間がかかり過ぎというものだ。
生誕120年を機に、よろめかない木暮実千代が自らバスで走り出すシスターフッドの傑作『暁の合唱』を是非ともBlu-rayリリースしていただきたい。今こそ見られるべき映画なのではないでしょうか?